- ・2010-04-01
- ここまでやるの?中国の探偵ビジネス①
- コラム一覧へ戻る
労働契約解除の基礎知識は、少しお休みをさせて頂き、今回は「中国の探偵ビジネス」についての話を書いてみたい。
中国で現地法人を経営している総経理にとって、不正行為、違法行為を働く従業員、取引先に頭を悩ますことも多いだろう。そういう不届きな輩は徹底的に懲らしめてやろうと思っても、そういうヤツに限って、証拠を残さず、シラを切るので、法律で罰することができなかったりする。立件が確実ではない社内の事件について本気で取り調べをしてくれる訳ではない公安も頼りにならない。いくら「コイツだけは許せない」と総経理が思っても、現実の世界では、カネを多めに払って辞めてもらうくらいしか有効策がないのが、中国だ。
しかし、こんなときに中国で登場するのが、「探偵」だ。
中国の探偵は、「えっそんなことまで調べられる」ということも調べてくる。社外の人間からおカネをもらって不正行為をしている従業員を尾行して、ワイロを受け取る現場を押さえるというのは朝飯前。どうやって情報を集めるのか分からないが、ある特定の人物の、中国国内の移動、通話状況、資金移動状況などまで調べるというツワモノの探偵もいるようだ。もちろん難易度の高い仕事であるほど、報酬もそれなりにするようだ。